2024年6～8月　ラニーニャ現象による大雨と猛暑の夏予想　～販促と気候～

四季のある日本では、気候・気温による売り場作りや販促活動が重要です。

2024年は猛暑が予想されています。気温の高くなる時期には熱中症も発生しやすくなり、対策グッズのニーズも高まります。また、ジメジメとした梅雨時から夏にかけては食中毒対策のニーズも高まるため、気候に合わせたノベルティが喜ばれるでしょう。

今回は「2024年の夏は猛暑の予想　～販促と気候～」に引き続き、気象庁の３か月予報をもとに、2024年の夏（6～8月）の気候と販促情報をご紹介します。
夏に向けた売り場作りに備え、梅雨明けから夏にかけての気候にご注目ください。

気象庁の06月～08月の天候の見通し（2024年05月21日発表）によると、2024年の6～8月にかけては暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に高いと予想されています。

また、前線や湿った空気の影響を受けやすいため、2024年の6～8月の降水量は西日本と沖縄・奄美で平年並か多いと予想されています。

2月発表の暖候期予報と変わらず、猛暑が想定される2024年の梅雨から夏は、暑さ対策のアイテム需要が高まることが予想されます。

1か月毎の天候を見てみましょう。

6～7月の平均気温は北日本で平年並か高く、東・西日本・沖縄・奄美で高い見込みです。

8月になると、平均気温は全国で平年より高い見込みとなります。

平均気温 2024年06月

平均気温 2024年07月

平均気温 2024年08月

出典：気象庁　３か月予報（2024年05月21日発表）

6月の降水量については、沖縄・奄美・西日本（太平洋側）が平均並みか多くなる見込みです。

2月発表の暖候期予報と変わらず、6月の東日本太平洋側と西日本日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想されています。
西日本太平洋側と沖縄・奄美では、前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べ曇りや雨の日が多いと予想されています。

7月も曇りや雨の日が多くなる見込みです。
●北日本と東日本日本海側：平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
●東日本太平洋側と西日本：前半は平年と同様に曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込み。
●沖縄・奄美：平年と同様に晴れの日が多い見込み。

降水量 2024年06月

降水量 2024年07月

降水量 2024年08月

出典：気象庁　３か月予報（2024年05月21日発表）

気象庁の「エルニーニョ監視速報」（2024年05月10日発表）によると、昨年2023年の春から続いているエルニーニョ現象は終息に向かっており、この春の間にエルニーニョ現象が終息して平常の状態になる可能性が高い（90％）とされています。

その後は秋にかけて平常の状態が続く可能性（40％）もありますが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い（60％）とされています。

ラニーニャ現象発生時は、夏は気温が高く（猛暑）、冬は気温が低くなる傾向にあります。このため、2024年の夏は気温が高くなることが予想されます。

気象庁の「梅雨入りと梅雨明け（確定値）」によると、梅雨明けは平年、次表のような時期になっています。

梅雨明けは、沖縄・奄美では6月21～29日頃と早く、九州南部では7月15日頃となり、四国から関東甲信越では7月17日～19日頃となります。北陸・東北では7月23～28日頃と、数日遅れて梅雨明けとなる傾向です。

2024年の梅雨入り・梅雨明けについては、気象庁の「令和6年の梅雨入りと梅雨明け（速報値）」で公開されています。

涼感グッズ

気温が高くなる夏は、涼をとるアイテムが人気に。
個人で暑さ・寒さが調整できる小型の扇風機や扇子、外出時にも使える涼感タオルなどが定番品です。

水分補給のボトルも、涼しげなデザインが人気に。

食中毒対策グッズ

気温・湿度が高くなる梅雨から夏にかけては、食中毒等の危険性も高まります。細菌やウイルスの繁殖には高温多湿な環境が適しているため、食中毒が起こりやすくなるのです。野外活動も活発になるため、適切な水分補給や体温管理、食品の管理が重要になります。
ノベルティも食中毒対策のアイテムが人気で、食品を適切な温度で冷やす保冷バッグや保冷剤など、食中毒に備えるアイテムの需要が高まります。

気温が高くなる夏は、売れる商品も変わってきます。
夏の涼菓としてメジャーな「アイスクリーム」や「ゼリー」も、気温の上昇とともに売れ筋に。

詳しくは別記事「《夏の涼》アイス・ゼリーが売れる時期　～家計調査と販促～」をご覧ください。

夏のキャンペーンには、「アイスクリーム・スプーン」などもおすすめです。