
「家計調査」は、総務省統計局が毎月実施している統計調査です。全国的にモノがどのような時期に売れているのか知ることで、効果的な販促計画を立てることができます。
今回は「《秋・新米の季節が狙い目》お米・おにぎりの売れる時期 ~家計調査と販促~」に続き、「アイスクリーム」や「ゼリー」の売れる時期を調べ、オススメの販促時期をご紹介します。
家計調査とは?
総務省統計局の「家計調査」は、総務省統計局が毎月実施している統計調査です。全国約9千世帯を対象に、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しています。国民生活における家計収支の実態を把握し、日本の景気動向の重要な要素である個人消費の動向の把握できる基礎資料として、公共団体や民間企業、研究所などで幅広く利用されています。
家計調査の調査対象は学生の単身世帯等を除く全国の世帯です。2015年国勢調査によると、これらの世帯は約5157万世帯で全国世帯の約96.5%を占めており、国民生活を把握する対象として参考となります。
家計調査を活用することで、売り場の問題点把握や販促活動の計画づくりに役立てられるでしょう。自社のPOSデータと比較すれば、全国的な傾向との違いなども合わせて見えてきます。

消費支出が一番多い月は?
まずは「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」を基に、年間の消費支出の傾向をおさらいしておきましょう。

家計調査によると、消費支出の合計が多い月は、年末の12月、新生活が始まる3月と4月の順となっています。
アイス・ゼリーは夏に需要が高くなる!
ゼリーが売れる時期

「ゼリー」【図2】は、ゼラチンや寒天などに果汁や各種調味料を加えて凝固させた食べ物の集計結果です。
例)
○フルーツゼリー
※こんにゃくゼリーは含まない
ゼリーも気温が高くなる4~5月から需要が伸び始め、7月~8月に1年で最も需要が高くなります。
涼しくなる秋の9月になると需要はグッと落ち、おおむね春から夏にかけて消費の高い食品となっています。
アイスが売れる時期

「アイスクリーム・シャーベット」【図3】は、氷菓子も含むアイスクリームやシャーベットなどの集計結果です。
例)
○アイスキャンディー ○ソフトクリーム、アイスケーキ
気温が高くなる5~6月から需要が伸び始め、7月~8月に1年で最も需要が高くなります。
涼しくなる秋の9~10月はやや需要が落ちますが、それでも春の4~5月と同程度には需要があり、アイスクリーム・シャーベットは4~10月にかけて長く消費される食べ物と言えるでしょう。
アイスクリームが売れる気温

日本アイスクリーム協会「アイスクリーム白書 2022」によると、アイスクリームをいちばんおいしいと感じる気温は「25℃くらい」26.9%、「30℃くらい」31.4%で、おおむね25~30℃の高い気温で消費需要が高まるそうです。
また、気温が15~20℃くらいでは「濃厚なアイス」が好まれるのに対し、25℃~30℃くらいでは「さっぱりしたアイス」、35℃くらいでは「サッパリしたアイス」「かき氷」が好まれるとのこと。
この傾向により、アイスクリームは気温が25度を超える時期から売れ始め、30度を超えるような熱い時期なら氷菓やかき氷などサッパリとしたものが売れると言われています。
夏の気温・気候については、「2024年の梅雨と夏 ~販促と気候~」をご覧ください。
支出額が増えているアイスクリーム
経済産業省 経済解析室による「アイスクリーム等の動向について」(2023年3月9日)によると、近年のアイスクリーム消費は増加傾向にあります。
【図4】は、家計調査の菓子類への支出額を指数化(2015年=100)したものです。
これを見ても、「アイスクリーム・シャーベット」(以下、単にアイスクリームとする)は右肩上がりで上昇傾向を示しています。
コロナ禍の2020年には和菓子など菓子類全体の指数水準が低下していますが、アイスクリームは上昇傾向を続けています。
また、供給側の動向である工業統計調査及び経済センサス‐活動調査の「アイスクリームの製造品出荷額」【図5】をみると、2012年は3,104億円だった出荷額が2020年には4,497億円と約1.4倍に増加しています(※この統計に氷菓は含まれません)。また、1事業所あたりの出荷額をみても、年々、増加傾向を示しています。
経済産業省 経済解析室※によると、「和菓子や洋菓子は専門店で購入する頻度が高いことに比べ、アイスクリームはスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで手軽に購入できることからおやつやデザートとして子供から高齢者まで幅広い世代での購入が進んでいるため」、コロナ禍でも低下がなかったと分析されています。
さらに、「アイスクリームはデザートのなかでも比較的安価であり、ちょっとした贅沢や自分へのご褒美としての購入やコロナ禍の巣ごもり需要なども支出拡大に寄与している」とコロナ禍が有利に働いたのではないか、と分析しています。
夏のアイス・ゼリー消費需要を活かす

以上のように、アイス・ゼリーは夏の需要が多い食品となります。
このため、夏はアイスやゼリーの販売キャンペーンを強化したり、アイスやゼリー、関連アイテムをノベルティに選ぶと良いでしょう。
・アイス・ゼリーの販売キャンペーンに夏だけのノベルティをつける
例)アイス型の保冷剤や涼感タオルなど
・夏のキャンペーンに、消費の多いアイス・ゼリーや、関連グッズをノベルティにする
例)ゼリーとガラス食器のギフトなど
・夏グッズとしてアイスクリーム・シャーベット関連のアイテムを販売する
例)キャラクター柄入りのアイススプーンなど
など、需要の高さを活かした販促・販売活動がオススメです。
アイス・ゼリーの販促でオススメのノベルティ
アイスやゼリーの消費が増える夏には、スプーンや保冷剤、保冷バッグなどをノベルティにすると喜ばれます。
フルカラー印刷やレーザー彫刻で名入れやキャラクターの柄が入れられるアイススプーンは、オリジナル・グッズとしてもオススメ。熱伝導でアイスを溶かしながら食べられるアイスクリーム専用スプーンは、「便利なのは知っているけれど、持っていない」アイテム。もらって嬉しいノベルティにピッタリです。
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■参考文献
・「家計調査」(総務省統計局)
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