2025年6月から、職場での熱中症対策が法律で義務化されました。これは、近年の猛暑による労働災害の増加を受けての対応です。特に日本の夏は湿度が高く、気温以上に体への負担が大きくなります。この記事では、湿度の高い環境で効果的な熱中症対策と、ノベルティを活用した予防方法をご紹介します。
熱中症とは？その危険性
熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまくできなくなることで起こる健康障害です。主な症状には、めまい、頭痛、吐き気、筋肉のけいれん、意識障害などがあり、重症化すると命に関わることもあります。
特に湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。つまり、気温だけでなく「湿度」も熱中症の大きなリスク要因なのです。
義務化された職場の熱中症対策とは？
新たに義務化された対策には、以下のような内容が含まれています。
- 報告体制の整備：従業員が体調不良を感じた際に、すぐに報告できる体制を整えること。
- 応急措置の手順作成：冷却方法や医療機関への搬送手順を明確にしておくこと。
- 作業者への周知：朝礼や掲示板、社内メールなどで、熱中症の予防と対策を定期的に伝えること。
これらはすべて、従業員の安全を守るための重要なステップです。
【注意喚起】間違いがちな熱中症対策とは？
熱中症対策は正しく行うことが大切です。以下は、よくある誤解や間違った対策例です。知らずに行っていると、逆効果になることもあるので注意しましょう。
1. 涼しい室内で冷たい水のガブ飲みは危険
水分補給は重要ですが、冷たい水を一気に大量に飲むと、水中毒（低ナトリウム血症）のリスクがあります。
さらに、体の深部体温が一気に冷えることで脳が体を温めようと判断し、体温が上がってしまう恐れも。
2. 「暑さに強いから熱中症にはならない」は思い込み
体力や年齢に関係なく、誰でも熱中症になる可能性があります。
特に湿度が高い日は、体温調節が難しくなるため、自覚症状が出る前に対策を講じることが重要です。
3. 「エアコンは体に悪い」は誤解
冷房を使わずに我慢するのは危険です。室内でも熱中症になることがあります。適切な温度（28℃以下）に設定し、定期的に換気を行いながら使用しましょう。
4. 「汗をかいているから大丈夫」は要注意
汗をかいている＝体温調節ができているとは限りません。湿度が高いと汗が蒸発せず、体温が下がらないことがあります。汗が止まったり、異常に大量に出る場合は危険信号です。
また、汗をすぐに拭いてしまうと気化熱による体温調整ができなくなってしまいます。濡れタオルなどで肌に水分を残しておきましょう。
5. 「帽子だけで十分」は不十分
帽子は直射日光を防ぐのに有効ですが、通気性の悪い帽子は逆効果になることも。通気性の良い素材や、冷却機能付きの帽子を選びましょう。また、首元や体全体の冷却も忘れずに。
湿度の高い夏に効果的な熱中症対策
■ 作業環境の工夫
- ミストシャワーや送風機の設置：体表面の温度を下げる効果があります。
- 日陰や冷房の効いた休憩所の確保：こまめな休憩が熱中症予防の鍵です。
■ 体調管理と暑熱順化
- 水分・塩分のこまめな補給：スポーツドリンクや塩飴などが効果的です。
- 暑熱順化：徐々に暑さに慣れることで、体が高温に対応できるようになります。急に暑い環境で作業を始めるのは避けましょう。
■ ウェアラブルデバイスの活用
- 体温や心拍数をリアルタイムでモニタリングできるデバイスを導入することで、異常を早期に察知できます。
【万が一の時に備えて】熱中症になってしまったらどうする？
熱中症は予防が大切ですが、万が一発症してしまった場合には、迅速かつ適切な応急処置が命を守る鍵となります。
1. まずは涼しい場所へ避難
- エアコンが効いている室内や、風通しの良い日陰などへ移動させましょう。
- 屋外の場合は、日陰や車内の冷房を活用するのも有効です。
2. 衣服をゆるめて体を冷やす
- 衣服をゆるめ、首の周り・脇の下・足の付け根など、太い血管が通る部位を重点的に冷やします。
- 氷水で濡らしたタオルを当てる、扇風機で風を送るなどの方法が効果的です。
- 手のひらや足の裏、頬なども冷却効果が高い部位です。
3. 水分・塩分の補給
- 経口補水液やスポーツドリンクなどで水分と塩分を補給します。
- 自力で水が飲めない、意識がもうろうとしている場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
【効率的な冷却方法】深部体温を下げるには？
熱中症の重症化を防ぐには、体の深部体温（内臓の温度）を下げることが重要です。まずは上記でもご紹介した通り、太い血管が通る場所を重点的に冷やすことが大切ですが、以下の方法も効果的です。
■ 手のひら冷却
- 手のひらには「動静脈吻合（AVA）」という血管構造があり、冷却効果が高いとされています。
- 冷たい水に手を浸ける、冷たいペットボトルを持つなどの方法が有効です。
■ 冷たい飲み物の摂取
- 5〜15℃程度の冷たい飲料を少量ずつ飲むことで、深部体温を下げる効果があります。
- 一度に大量に飲むと胃腸に負担がかかるため注意が必要です。
【救急搬送の判断基準】
以下のような症状が見られた場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう
- 呼びかけに反応しない
- 意識がもうろうとしている
- まっすぐ歩けない
- 自力で水分補給ができない
ノベルティでできる熱中症対策支援
ノベルティは、熱中症対策を楽しく・効果的に広める手段としても活用できます。
おすすめのアイテム：
- 冷却タオル：水に濡らして絞るだけでひんやり感が持続。
- ハンディファン：外出先でも手軽にクールダウン。
- 折りたたみ日傘：通勤・通学の危険な暑さを和らげます。
これらに企業ロゴを入れることで、啓発とブランディングを同時に実現できます。
まとめ｜日本の夏をノベルティで乗り切ろう
熱中症は、誰にでも起こり得る身近な健康リスクです。法律の改正により、企業としての対策がより重要になりました。湿度の高い日本の夏に備えて、環境整備・体調管理・ノベルティの活用など、できることから始めてみましょう。
下記特集ページでは夏の熱中症対策に役立つアイテムを紹介しています！
是非チェックしてみてくださいね。
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